観光・インバウンド翻訳

インバウンドで翻訳は、最初に行う重要な作業です。外国人観光客が情報を収集して旅行先や宿泊施設、訪れる観光名所や観光施設、飲食店からお土産店までのあらゆる決定に必要なためです。言葉の不自由をなくし、外国人観光客に情報や安心感を与えることはインバウンドで最重要であり、インバウンドの多言語翻訳は万全にする必要があります。

翻訳言語の選択

翻訳する言語は、マーケティングに基づいて選択します。インバウンド翻訳では「とりあえず英語」ではありません。外国人観光客はは世界中から日本に訪れますが、各国・地域から平均的に来るわけではありません。むしろ国や地域に偏りがあります。そのため、ターゲットに応じた言語を選びましょう。また多言語化は一言語に限定せず、必要に応じて複数言語の翻訳が必要です。

Webサイト・パンフレットの多言語化

インバウンドで最初に多言語化するのは、Webサイトです。外国人観光客は旅行前、いわゆる「タビマエ」においてインターネットで情報を収集するので、Webサイトの多言語化は必須です。また、同時にパンフレットの翻訳も行います。さらに各種案内やメニュー、観光案内マップなども多言語化します。また多言語化では、写真を多く取り入れ、ピクトグラムなども積極的に使用してください。歴史的な建造物や文化遺産などは、翻訳に加えて写真をはじめとした画像で伝えると、美しさや歴史の重みを直感的に感じ取ってもらえます。

多言語化の翻訳方法について

翻訳言語を決定したら、翻訳方法を検討します。多言語化は翻訳会社というイメージがありますが、翻訳会社への依頼にはコストがかかります。翻訳会社以外にも方法はありますので、翻訳ボリュームや予算、内容などをふまえて決定します。

社内・組織内のネイティブやバイリンガルなどに依頼
社内・組織内をはじめとして身近にネイティブやバイリンガルがいる場合、まず最初に相談します。提供するサービスや商品、メニューなどに精通していれば、コスト軽減だけではなくクオリティの向上にも有効です。追加や変更・修正などが発生した場合も迅速に対応できます。

AI翻訳
ChatGPTをはじめとした大規模言語モデルの登場は、多言語化において大きな転換期となりました。これまでの「意味はわかるが不自然な翻訳」とは違い、非常に滑らかな翻訳です。そのため、導入を検討、またはすでに導入している企業や組織などは多いでしょう。使用法としては、日本語から外国語の場合、誤訳や意訳の可能性はありますが使用はできます。しかし、必ずネイティブのチェックは入れてください。翻訳の品質は、提供するサービスや商品、メニューと同等と外国人観光客は判断します。クオリティーが高ければ訴求効果は高く、消費意欲も高めることができますが、一方で翻訳の品質が低い場合は流されるか、見向きもしてもらえません。翻訳のクオリティーと品質は必ずリンクします。

AI翻訳の注意点としては、一般的にAI翻訳は精度を向上させるために入力されたデータを収集します。そのため守秘義務や機密保持契約に抵触する可能性が充分にあるので、ビジネスユースの書類などの翻訳では十分に気を付けてください。有料版の使用やデータを提供しない設定を行うか、データを提供せずに使用可能にする外部サービスを検討してください。

翻訳会社
翻訳会社への依頼は、確実な翻訳方法となります。翻訳業務に精通しており、翻訳作業も各専門分野に精通している翻訳者が担当します。そのため、専門用語や背景事情をしっかりと把握しており、また分からないことや迷ったりした際には相談することもできるので、全体的な信頼度は最も高いものとなります。またWebサイトとパンフレットの共通部分があれば、一方のみを翻訳し共有もできます。

観光・インバウンド翻訳に関しては以上となりますが、ご不明な点やご質問、また個別のご相談などはお気軽にお問い合わせください。お電話やメールでも、もちろん受け付けております。