ごあいさつMESSAGE

翻訳は長年に渡って国や文化を結び、人やものをつなぐコミュニケーションツールとして重要な役割を果たしてきました。世界はテクノロジーが発達してコミュニケーションは複雑になりましたが、多様化した社会でも翻訳は丁寧に言葉で世界を結んでいます。

日本ではグローバル化が進行し、世界との距離が大きく縮まりました。翻訳もこれまでの専門的な産業翻訳から、インバウンドを始めとしたサービス分野、店舗での販売やECサイト・通販にいたるまで、マーケットは着実に拡大しています。日本の翻訳会社は、これまでのB to BからB to Cまでの対応が求められ、翻訳の先にある外国人への集客や接客、異文化理解までの業務サポートが新たに必要とされています。

桜想では、これまで官公庁や地方自治体、国内外の国営放送局、大手語学学校などのお手伝いをさせて頂いてきました。英語や中国語、フランス語など、身近になった外国語は、あらゆるかたちで日本と世界をつなぎます。桜想は、翻訳やインバウンドを通して、ビジネスや生活から切り離す事ができない世界を日本と結ぶために設立されました。

社名の由来

私は4年以上フランス・パリに留学し、一日一日を大切な経験として過ごしましたが、なかでも異文化をバックグラウンドに持つ友人や知人のアイデンティティーがとても印象的だったことを覚えています。フランス・パリでは、芸術や文化だけではなく一人ひとりが鮮やかに彩られていました。そして私は日本人にも思いを馳せたのですが、日本人のアイデンティティーは桜の咲く季節にたくさん込められているように思いました。桜が咲いて散るまでには、数々の別れと出会いがあり、喜びや悲しみ、嬉しさ、切なさ、希望などあらゆる感情が瑞々しく流れます。多くの日本人がグローバル化に適応して活躍していますが、私は留学以来、お会いする日本人の言葉や感性に桜を感じるようになりました。

翻訳は、はるか昔から国や文化、時間を越えて様々な事を伝えてきました。客観性が求められる文章があれば、手紙や小説などの主観的な文章もあり多様性に溢れていますが、どんな時にでも書き手の伝えたい想いと、読み手の理解したい想いをつなぐことに揺らぎはありません。桜の想いを抱きながら表現と理解の想いを結ぶ翻訳、このような願いを桜想という社名に込めました。

株式会社 桜想  代表取締役  八戸 秀一