4月23日は「英語の日」 英語をビジネスで使用している人達に、スキル別の使用頻度や勉強方法を調査

世界でもっともダウンロードされている無料語学学習アプリ「Duolingo」を提供するDuolingo,Inc.が、月に2回以上、仕事の実務で英語を使っているビジネスパーソン920名を対象に、「ビジネスパーソン英語力実態調査」を実施しました。

日本でも英語の必要性は確実に高まっており、ビジネス英語を習得したいと思っている、またはすでに勉強を始めている方も多いでしょう。ただ、どの程度勉強すればいいのか、何を重視すればいいのかなど、明確なゴールを設定するのが難しい一面もあります。そのようなビジネスパーソンに向けて、実際に現場で英語を使っている人達がどのように勉強したか、また現在の英語力などを回答しています。

質問1 どのくらいの頻度で英語を使いますか?それぞれの技能について教えてください。(n=920)
最も使用されているスキルはリーディングとなりました。半数以上が週3日以上使用し、全体の25%は週5日以上という結果になりました。また他のスキルも約60%以上の人が週1日以上の頻度で使用しており、何らかのスキルでほぼ毎日英語を使用していることが分かります。さらに、スキルによって偏りがなく、一通りの英語力が必要なことも分かりました。

Duolingo調べ


質問2 【リスニング】【スピーキング】
    役職別:どのくらいの頻度で英語を使いますか。(n=920)
オーラルコミュニケーションにおいて、役職が高くなるほど使用する頻度が高くなっています。週3日以上でみると、リスニング・スピーキングともに一般社員から課長クラスまでは20%弱から35%程度、部長クラスになるとリスニング・スピーキングともに40%を上回ってきます。

Duolingo調べ
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質問3 仕事で英語を使う際、使っているツールを教えてください。
ほぼ全世代において、Google翻訳が1位になりました。
「ほぼ」というのは、60歳以上だけは英和辞典が1位となっているためです。また39歳以下の世代では、DeepLを抑えてChat GPTが2位となりました。まだ普及し始めて間もないChat GPTが、これだけビジネスで使用されているところに勢いと精度の高さが感じられます。

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また調査では、10項目(「正しい文法を使うこと」「多くの英単語を知っていること」「読解において意味を取り違えずに理解すること」「発話の際に正確な発音やイントネーションであること」「流暢に話せること」「論理的な文章を構成すること」「相手に意味が伝わるように話すこと」「英語が理解できなかった内容を確認しなおすこと」「相手の行っていることを詳細まで間違いなく聞き取れること」「相手の気持ちや立場に考えた言い方、書き方をすること」「他文化への理解や背景知識を有していること」)についても質問し、その重要度も回答してもらっています。

全ての項目において「重要である」と答えた人が7割程度となりましたが、特に「読解において意味を取り違えずに理解すること」、次いで「他文化への理解や背景知識を有していること」、さらに「相手に意味が伝わるように話すこと」が、重要視されていました。

英語をはじめとした外国語を学ぶとき、どうしても正確な文法やきれいな発音、流暢に話すことなどにこだわってしまいがちですが、実際のビジネスシーンでは、正確な理解、異文化への理解や背景理解、そして相手に意図や感情など内容が伝わるように話すことが重視されています。表面的なものよりも、コミュニケーションをきちんと図ることが大切としています。

質問4 仕事で英語を使うことになると想定していましたか?(n=920)
「はい」と答えた人が60%以上となりました。これは就職や転職する際、業種や職種、業務内容である程度予想できるためでしょう。一方で「いいえ」と回答した方が、30%以上いました。

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質問5 仕事で英語を使うようになると分かった時の英語レベルはどれくらいでしたか?(n=920)
仕事で英語を使用している人の約6割が、初心者〜中級未満ということがわかりました。英語を使用して仕事をしている人達は、最初から高い英語力を習得しているイメージがありますが、実際は英語を仕事で使用しながら、コツコツと実力を身につけているようです。

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質問6 現在の英語力は、あなたが理想とする英語力と比べ、ギャップはありますか?(n=920)
この質問に「非常にある」と答えたのが34.9%、「少しある」と回答したのが51.4%、合わせて86.3%の人が自分の理想の英語力と実際の実力にギャップを感じています。また現在の英語力が上級者(流暢)の人でも、半数以上が英語に困った経験があると答えました。

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質問7 仕事で英語を使うことが、自身のキャリアに良い影響を与えていると思いますか?(n=920)
この質問に対して、「非常に思う」が31.6%、「やや思う」が47.6%となりました。合わせると、約8割の人が仕事で英語を使えることがキャリアに良い影響を与えていると考えています。

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質問8 仕事に活かすために英語学習を行ったことがありますか?もしくは現在行なっていますか?(n=920)
英語学習を「現在も行なっている」が54.3%、「過去に行なっていた」が28.9%、合わせて83.2%の人が英語を勉強している・していたと回答しました。また、「行なったことはない」と回答した人では、半数以上が10年以上の海外居住経験があると答えました。

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質問9 どれくらいの期間、英語学習を行っていますか?(n=500)
英語学習を行っている人のうち、55.6%が半年以上の学習を継続しており、3ヶ月以上を含めると82.6%の人が勉強を続けています。また1週間の日数では、週3日以上勉強している人が60%となり、学習時間も比較的長くとっていて、3人に1人は1時間以上の英語学習を行っていると答えています。

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最後に英語の学習方法ですが、動画の人気が最も高く、ついでアプリ、音声(Podcast、ニュース、ラジオなど)となりました。世代別では、10代〜40代は動画とアプリ、50代以上では動画と音声が人気であり、世代によって勉強方法も異なるようです。

学習方法については、「電車などの隙間時間を利用する」と回答した方が多く、時間を効率的に使っていることが分かります。また「明確な目標をたてる」や「ながら学習(朝の準備中や入浴中のリスニングなど)」なども人気で、忙しい毎日の中で、短い時間でも大切に使い学習していることが分かりました。

調査概要
調査方法:インターネット調査
調査方法:月に2回以上仕事の実務で英語を使っている全国のビジネスパーソン920人
調査実施日:2023年3月30日〜2023年4月6日