インバウンド 2024年1月の外国人観光客数が発表 〜コロナ前と同じ水準まで回復〜

日本政府観光局が(JNTO)が2024年1月の外国人観光客数を発表しました。
総数はとしては、約2,700万人近くが日本を訪れており、コロナ前と比較して同水準まで順調に回復しています。

国別では、韓国からの観光客が約85.5万人を超え1位となりました。2位は台湾でおよそ49万人、3位は中国で約41.6万人となり、コロナ以前から変わらず東アジアからの外国人観光客が上位を占めています。

注意点としては、全体的には回復傾向にありますが、中国からの観光客が戻りきっていません。中国はコロナ以前と比較しても回復率が約55%にとどまっており、マイナス分を韓国や台湾からの客数増加で補っています。中国人観光客は、徐々に戻ってきていますが、客足の戻りの鈍さは気がかりです。

欧米、オセアニアからの外国人観光客に視点を移すと、アメリカが最も多く約13万人、オーストラリアがおよそ10万人となっています。両国ともコロナ禍前と比較すると27%の増加となっています。日本が観光地として魅力があるのはもちろんですが、加えて現在の円安が追い風と考えられます。この円安要因はアメリカやオーストラリアに限らず、すべての国からの外国人観光客に当てはまり、常に円高による観光客減少のリスクは注意が必要です。

最近は、東南アジアからの外国人観光客が増加傾向にあり、冬のスキーを提供できる北海道や東北地方は、人気の旅行先になっています。これから春の季節を迎え、北海道・東北だけではなく全国的に外国人観光客が戻り、インバウンドも本格的に忙しくなってきます。受け入れ態勢を、しっかりと整えて外国人観光客を迎えたいものです。