インバウンドの飲食店予約急増
水際対策の緩和後、2022年10月予約数が8月比で25倍超え

株式会社USEN Mediaが運営する訪日外国人向けグルメサイト『SAVOR JAPAN(セイバー・ジャパン)』が、インバウンドの飲食店予約に関する動向調査を実施。飲食店の予約数は海外個人旅行解禁発表から急増し、以降上昇基調で推移しています。受入解禁日の10月11日からさらに伸び、11月現在も増加傾向が続いています。

調査結果概要
調査期間:9月23日~11月8日

・飲食店予約数は8月比25.1倍、9月比5.8倍
・1組あたり平均3.04人(ランチ平均2.7人、ディナー平均3.1人)、お子様連れの予約率13.9%
・希望時間帯はディナーが74.9%を占め、金土日が人気。平日比145.8%
・予算平均単価は7,764円/人(ランチ:5,663円、ディナー:8,468円)※予約時選択
・予約から来店までの日数は平均33.7日(現状最短3日前、最長88日前)
・10月中下旬より12月・1月の予約希望が増加
・ハロウィン、クリスマス、年末年始などイベント時に需要が高まる

国・地域別予約状況
香港(39.2%)、台湾(16.7%)、シンガポール(12.0%)、アメリカ(10.2%)、韓国(6.8%)、オーストラリア(6.5%)となっています。国際便の増便に比例して増加していることがうかがえます。ゼロコロナ政策を継続している中国は、やはり動きがありません。

レストランエリア
東京、大阪を筆頭に観光主要都市部への予約が多く、トップ10は、東京(44.8%)、大阪(13.9%)、北海道(9.2%)、福岡(6.9%)、京都(6.6%)、沖縄(3.5%)、石川(2.9%)、兵庫(2.6%)、愛知(2.3%)、岐阜(1.7%)となりました。

予約ジャンル
和食が全体の82.2%を占め、寿司、懐石、刺身などが上位となりました。さらに鉄板焼、焼肉、すき焼き、ステーキなど、ジャンルを超えて肉料理の占める割合が40.0%にのぼり、和牛や国産銘柄への人気がうかがえる結果となりました。また7位にフレンチ、11位にはイタリアンがランク入りし、幅広い「食」が求められていることが分かりました。

インバウンドは水際対策の緩和が発表・実施されて以来、確実に回復しています。国際フライトの再開・増便が決定されて円安効果も追い風となり、今後のインバウンド需要による高い経済効果が期待できます。