「タビマエ」4ヶ国外国人観光客(アメリカ・中国・韓国・ベトナム)の意識調査発表。リピート数や同行者、円安などが明らかに

マーケティングリサーチ会社の株式会社アスマークは、アメリカ・中国・韓国・ベトナムの20代~40代男女に「訪日(旅行)外国人に関する国別比較調査」を実施し、その結果を5月1日に公開しました。
URL:https://www.asmarq.co.jp/data/trip_foreigner_all/

本格的にインバウンド需要が回復しつつある2023年以降に向けて、アスマークでは海外調査のお問い合わせが多いアメリカ・中国・韓国・ベトナムを対象に、訪日旅行に関するアンケート調査を実施し、それぞれの国の調査結果を公開してきました。今回はその調査結果の集大成とし、アンケート調査をした4か国全ての調査データの国ごとの特性や傾向を比較し、今後の具体的な動向を紐解いています。
 
外国人観光客の目的の1つである「コト消費」に加え、今後のインバウント戦略の一つとして掲げられる「高付加価値化」に役立つような、4か国全体で共通点がある動向や、国ごとに異なる傾向などを分かりやすくしたレポートとなっています。
 
アメリカを対象とした調査データはこちら
中国を対象とした調査データはこちら
韓国を対象とした調査データはこちら
ベトナムを対象とした調査データはこちら


質問1 日本を訪問したことがあるとお答えの方におうかがいします。あなたは今までに何回日本を訪問されていますか。(1つ選択)※出張は除きます。

訪日回数は6回以下が大半を占めています。なかでも「3~4回」が4割強で最も高くなっています。
国別では、中国と韓国は他の国よりも5回以上が高く、リピーターが多い傾向となっています。またベトナムも3〜4回が50%を超えており、リピート数の増加が期待されます。全体的に、日本との距離が影響していると考えられます。

アスマーク調べ


 質問2 日本を訪問したことがあるとお答えの方におうかがいします。あなたが直近で日本を訪問した際、一緒に行った方をすべてお答えください。(複数選択可)

訪日の同行者は「配偶者」が最も高く、「子ども」「友人・知人」がそれに続いています。
国別では、『ベトナム』は「配偶者」「子ども」が他の国を大きく上回っており、家族旅行で訪れていると言えます。一方で、『アメリカ』は「自分ひとりで」が高く、ひとり旅の旅行先として日本が選ばれていると考えられます。集客対策を行う際、家族連れなのか、または1人旅なのかは大きく施策が変わりますので、注意が必要です。

アスマーク調べ


質問3 日本を訪問したことはないが、今後する予定があるとお答えの方におうかがいします。あなたが日本を訪問する時期はいつごろの予定ですか。以下の中からお答えください。(1つ選択)

日本に来たことがない未訪問者の5割弱が、1年以内の訪日を予定しています。
国別でみると、『中国』『韓国』『ベトナム』はいずれも1年以内が5割を超えており、『アメリカ』を大きく上回っています。より具体的に日本への旅行を検討していることが分かります。

アスマーク調べ


質問4 あなたが直近で日本を訪問した際、あなたは、買うものを決めてから日本を訪問しましたか。(1つ選択)

旅行者の8割以上は、訪日前に買うものを決めています。
国別でみると、『中国』で事前に購入するものを決めているのは6割半ばで、他の国よりも訪日中に買うものを選ぶ傾向がみられます。一方で、『ベトナム』は「決めてから訪日している」が6割半ばで特に高く、事前の情報収集を入念に行って訪日していると考えられます。

アスマーク調べ


質問5 訪日経験のある方、訪日を予定されている方にお伺いいたします。円安状況であることは訪日のきっかけの1つとなりますでしょうか。(なりましたでしょうか。)(1つ選択)

円安が訪日へのきっかけになっているのは6割弱で、「とてもなっている」のは2割半ばとなりました。
国別で大きな差がみられ、特に『中国』『韓国』は円安による態度変容の影響が特に高くなっています。

アスマーク調べ

世界的にコロナ感染は沈静化へ向かい、インバウンドも本格的に回復し始めています。インバウンド対策では、しっかりと国・地域別にデータの確認とマーケティングを行い、対策を実行していくことが重要です。