愛媛県の大洲市、歴史的資源を活用した観光まちづくりの取り組みで世界1位を獲得

愛媛県大洲市の歴史的資源を活用した観光まちづくりの取り組みが、国際認証機関の非営利団体グリーン・デスティネーションズが表彰する「ザ グリーン デスティネーションズ ストーリー アワード ITBベルリン」の文化・伝統保全部門で、国内初の世界1位を受賞しました。

今回のアワードでは、大洲市肱南地区で進む歴史的資源を活用し、町並み保全や地域経済に資する取り組みが地域の優れた事例「グッド・プラクティス・ストーリー」として評価され、文化・伝統保全部門の世界1位として表彰されたものです。3年ぶりにリアル開催となった本セレモニーは、世界最大の旅行博であるITB Berlinにて開催され、大洲市の世界的な認知度向上にもつながりました。

大洲市は、愛媛県の南予地方に位置する都市で、「伊予の小京都」とも呼ばれ、肱川やその河畔に建つ大洲城を中心として発展してきた歴史と文化の旧城下町として知られています。その特長を経済循環と雇用創出に落とし込み、持続可能観光資源とした点が、地域の優れた事例として今回評価されました。


現在のインバウンドは、アフターコロナとして力強く動き出しています。訪日外国人数も着実に増加していますが、一方で訪問先は大都市が中心となっています。コロナ禍以前のインバウンドは、「モノ消費」から「コト消費」へと訪日外国人の関心が移行している時期でした。現在はアフターコロナの初期であり、リベンジ消費が発生している状態ですが、しばらくして落ち着くと、再びコト消費が注目されるでしょう。今回の大洲市の受賞は、インバウンドの持続可能な町おこしの取り組みとして高く評価されるものです。