外国人観光客が日本を旅行中、困ったこととは? インバウンドで対策必須のアンケート結果が発表
インバウンドは順調に回復中で、日本に訪れる外国人観光客も増加しています。
このような状況において、外国人観光客が日本を旅行中に困ったことについてのアンケートが発表されました。
株式会社地球の歩き方が運営する訪日外国人向け旅行情報サイト「GOOD LUCK TRIP(好運日本行)」が、同サイトを訪れた海外在住10代~60代以上の男女891人を対象に、「訪日中に困ったこと(=不便に思うこと)」について、インターネット調査を実施。ランキングを発表しました。
外国人観光客が日本の旅行中で困ったこと、1位は「Wi-Fi環境」でした。
旅行ではスマートフォンなどで情報を収集し、メールやSNSで連絡を取りあい、写真を投稿することが多いので、インターネット環境は非常に重要です。インバウンド対策でも無料Wi-Fiの整備は必須ですが、外国人観光客の視点では不十分という結果になっています。
続いて2位は、「施設等のスタッフとのコミュニケーションがとれない」、3位は「多言語表示の少なさ、わかりにくさ(観光案内所、地図等)」となり、多言語対応が問題となっています。ネイティブやバイリンガルスタッフの採用や多言語化も取り組んでいるところは多いですが、現状は追いついていないことが明確になりました。
その他インバウンド関係では、6位の「その他決済手段(モバイルペイメント等)」、7位クレジット/デビットカードの利用」も注目です。キャッシュレス決済は、無料Wi-Fiと同様に優先的に整備する施策です。クレジットカード/デビットカードについては、VISAやマスターカードは国内でも普及していますが、銀聯カードなどにも対応の幅を広げる必要がありそうです。またカードだけではなく、モバイルペイメントも並行して導入し、支払いの問題で売上を逃さないようにしましょう。
コミュニケーションや多言語化に対して課題が明確になっていますが、それでは実際、外国人観光客が実際に飲食店などへ行く際、どのように予約をしているのでしょう。
アンケートの結果、1位は「予約せずに、直接訪れる」となりました。
飲食店で食事をしていると、外国人観光客が突然やってきてスタッフと直接やりとりするシーンがありますが、やむを得ずということが分かります。2位は「ネット予約」となり、多言語化対応をしている店やOTAとの提携を含めたグルメサイトなどを活用していることが伺えます。3位は「日本語ができる人に電話予約を依頼」、4位は「ホテルのコンシェルジュや観光案内所に依頼」となり、ネイティブやバイリンガルスタッフなどに依頼して予約をしています。
今回のアンケートによって、受け入れ態勢の問題点か明確になりました。その大部分は、インバウンド対策として行うべき施策となっています。インバウンドはコロナ禍で数年ほど停滞していたので、現在の急速な回復スピードに再整備が間に合っていないのはやむを得ない部分もあります。インバウンド対策で特に重要なのは無料Wi-Fi、多言語化対策、キャッシュレス決済。桜のシーズンが終了して次の繁忙期はバカンスシーズンとなります。夏までに可能な限り受け入れ体制を整えて、インバウンドビジネスを軌道に乗せていきましょう。
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