インバウンドマーケティング 現在と今後開拓を目指すターゲットを地域別に発表
インバウンドにおいてマーケティングは非常に重要ですが、現在のマーケットのと今後注力していくマーケットについて、リクルートが広域連携DMO、令和3年度総合支援型DMO、都道府県庁を対象に調査を行い結果を発表しました。
現在の市場についてのトップ3は1位が台湾、2位はアメリカ、3位はオーストラリアとなりました。今後注力する市場も台湾は1位で変わらず、オーストラリアとアメリカが入れ変わっただけとなり、上位3カ国が今後も各地域のターゲットとなることが分かりました。
一方で「現在→今後の増加順位」は、注目すべき結果となっています。
1位は中東地域となりました。意外かもしれませんが、理由は富裕層の獲得を狙ったものと考えられます。また2位はインドネシア、3位はフィリピンとなり、東南アジアの国がランクインしました。最近は東南アジアからの外国人観光客が増加しており、今後も期待ができます。そして3位には、同ポイントでイギリスがランクインしました。日本からかかなり離れたヨーロッパをターゲットにすることは非常に興味深い結果です。
1位 | 2位 | 3位 | |
現在順位 | 台湾(84.5%) | アメリカ(71.8%) | オーストラリア(69.0%) |
今後順位 | 台湾(76.4%) | オーストラリア(70.4%) | アメリカ(64.8%) |
現在→今後の増加順位 | 中東地域(8.5ポイント) | インドネシア(7.0ポイント) | フィリピン、イギリス(4.2ポイント) |
地域別による今後のターゲット
地域別の今後の注力ターゲットでは、多くの地域で台湾が入っています。東アジアからの外国人観光客はリピーターが多いので、複数回日本に旅行で訪れてくれることを期待したものです。一方で韓国がどの地域でもターゲットの上位に入っていません。韓国からの外国人観光客はリピーターが多いのですが、客単価がたの国や地域の外国人観光客よりも控えめなので、ターゲットから外れていると考えられます。また、中部、近畿、中国、四国では欧米豪がターゲットになっています。欧米やオーストラリアからの観光客は、滞在日数が比較的長いため、東アジアや東南アジアからの観光客よりも利益が見込めます。
現在及び今後において、ターゲットにした理由
ターゲットにした理由について、現在順位では、日域の観光資源との親和性や実績、リピーターが多い等、現状に合わせたものになっていますが、現在→今後の増加順位では、「滞在期間の長さ」や「消費金額の高い層」、「年収が高い層が多いから」という回答になっており、今後のターゲットの選定には「利益」を重視する傾向が明確になっています。
【現在順位】
1位:「自地域の観光資源と相性が良いから」66.2%
2位:「自地域への来訪実績が多いから」 64.8%
3位:「訪日リピーターが多いから」47.9%
【現在→今後の増加順位】
1位:「訪日旅行の滞在期間が長い層だから」8.5ポイント
2位:「訪日旅行の消費金額が高い層だから」7.0ポイント
3位:「年収が高い層が多いから」5.6ポイント
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