「インバウンド」中国ゼロコロナ政策の実質的な終了と、日本の受け入れいついて 〜まとめと続報〜

中国政府がゼロコロナ政策の実質的な終了を決定し、インバウンドも解禁になりました。しかし中国では感染の爆発が発生し、この事態を受けて日本政府は中国から日本に訪れる人に対して1月8日(日)からの水際対策の強化を発表しました。すでに各メディアでも報じられていますが、情報が断片的なので、いったんまとめてみました。

水際対策の概要
期間:1月8日(日)0時〜終了日未定
対象:中国本土からの渡航者と、第三国経由で7日以内の中国渡航歴がある人
対策内容:PCR検査。直行便での入国者は、出国前72時間以内の陰性証明の提出
陽性の場合:特別施設で原則7日間の隔離
フライト:直行便は成田、羽田、関西、中部の国際空港に限定。また航空各社には増便しないよう要請

以上が、水際対策の概要となります。

フライトの例外としては、香港・マカオからについては、中国本土に7日以内の渡航歴がある人がいないことが確認できれば、これまで認めていた新千歳空港・福岡空港・那覇空港に加えて、検疫体制などが整っているという条件で他の地方空港への到着も認めるとしています。

これまでの日本は水際対策が他の国々と比較して厳しいものでしたが、今回は日本だけでなくアメリカやイギリス、フランス、カナダ、オーストラリア、スペイン、イタリアなども強化しており、水際対策強化の動きが広がっています。中国政府はこのような動きに対して断固とした反対を表明しており、過度の水際対策には対抗処置をとるとしています。

待望の中国のゼロコロナ政策の解禁でしたが、中国で予想以上の感染拡大が発生し、日本は予想外の対策をとることとなりました。そのため待ち望んでいたV字回復とはならず、現段階では見通しが立たない状況であり、今後の動向にも注意が必要です。