3月の宿泊旅行統計調査が発表。全体ではコロナ前の(2019年同月比)97.2%まで回復。外国人観光客も、2019年同月比で83%まで戻る


観光庁が宿泊旅行統計調査 (2023年3月・第1次速報)を発表しました。
全体では4,973万人泊で、 2019年同月比-2.8%(前年同月比+48.6%)となりました。

内訳は、日本人延べ宿泊者数が4,184万人泊、 2019年同月比+0.5%(前年同月比+26.3%)の増加となりました。また、外国人延べ宿泊者数789万人泊で、 2019年同月比-17.0%となっています。

施設別では、どの施設でもほぼ90%を超えており、コロナ前に近い水準まで回復しています。

 全体旅館リゾートホテルビジネスホテルシティホテル簡易宿所
2023年2月53.433.950.664.865.820.1
(2019年同月差)-8.5-4.6-7.7-11.1-13.2-9.8
(前年同月差)+19.1+13.7+24.5+19.7+33.4+2.8
2023年3月55.537.453.866.470.822.6
(2019年同月差)-7.9-2.4-6.9-10.8-10.2-8.7
(前年同月差)+14.4+10.8+16.6+13.6+30.5+6.0
単位は%   出典:観光庁 宿泊旅行統計調査


都道府県別では、栃木県、東京都、神奈川県、富山県、奈良県、愛知県、高知県、熊本県でプラス成長となりました。

国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数(2023年2月(第2次速報))では、1位が韓国、2位が台湾、3位が香港となり、アジア勢が上位を占めています。また5位の中国ですが、中国は昨年10月に実施された水際対策の緩和後も、中国国内の感染拡大により、緩和の対象外になっていました。しかし、今年の3月には中国も水際対策が緩和され、現在では完全に廃止になったので、今後急速に回復してくると思われます。

順位国籍人泊シェア2019年同月比
1位韓国1,170,68024.1%-7.6%
2位台湾802,82016.6%-34.9%
3位香港413,1608.5%-31.0%
4位アメリカ400,8908.3%+11.6%
5位中国272,2705.6%-89.5%
6位タイ244,5005.0%-17.8%
7位オーストラリア197,9004.1%-16.9%
8位シンガポール152,8403.2%+8.7%
9位マレーシア95,8702.0%-6.9%
10位フィリピン80,4901.7%+14.1%
出典:観光庁 宿泊旅行統計調査