インバウンドとは

「インバウンド」という言葉、一般的には観光業界の用語と捉えられています。しかしインバウンドは「爆買い」「インバウンド需要」という言葉が表すように単純に観光業界の専門用語ではおさまらなくなっています。インバウンドは多くの業界と連動したビジネスであり、だからこそ大きな注目を集めているのです。そして、「インバウンドとは?」とインバウンドをシンプルに分かりやすく定義すると、

「日本に旅行に来る外国人観光客を対象にしたビジネス」

となります。また日本に旅行に来る外国人は「訪日外国人」という言葉でも表記されます。

インバウンドはコロナ禍で大きなダメージを受けましたが、それまでかなりのスピードで成長していました。コロナ禍以前の直近である2019年には、3,188 万 2 千人の外国人が日本で観光に訪れ、総額では4兆8,135億円の消費となりました。一人当たりでは15万8,531円の支出となっており、インバウンドがかなり大きいマーケットだと分かります。

国別でみると、中国人が最も多く日本に訪れており約960万人、以下は2位の韓国が約558万人、3位台湾が約489万人、さらに4位香港、5位アメリカ、6位タイ、7位シンガポール、8位マレーシアと続いています。

このデータで分かるように、インバウンドは東アジアが中心となっています。アメリカを挟んで、続くのはタイをはじめとした東南アジアの国々となっており、日本のインバウンド需要は、アジアがメインであることが分かります。この傾向はこれからも続くでしょう。

日本を始めとして世界中で経済成長が厳しいなか、インバウンドは重要な産業となっています。インバウンドとは、訪日外国人対象にしたビジネス。特にアジア圏の外国人を中心とした成長が期待できるマーケットなのです。