お花見シーズンのインバウンド、外国人観光客数が発表

日本政府観光局(JNTO)が、3月の外国人観光客数(推定値)を発表しました。
3月に日本に旅行に訪れた外国人観光客は、3,081,600人となり、コロナ禍前と比較して11.6%の増加となりました。増加の理由としては、桜のシーズン(お花見シーズン)の期間であり、また今年はイースターが3月下旬から始まったことが挙げられます。また、単月として過去最高を記録し、初めて300万人も突破しました。

3月は、非常に好調な数字となりました。
コロナ禍の沈静化後、インバウンドは順調に回復し、さらに11.6%の伸びなので、成長の段階に入ってもいます。メディアでも外国人観光客の賑わいが取り上げられることが増えていますが、この好調の要因はなんなのでしょうか。

一つには、もちろんコロナ禍が落ち着いたことがあります。そのためコロナ禍前に急速に成長していたインバウンドは、勢いを取り戻しています。

また、インバウンドに限らずニュースで話題になっている円安も重要な要素です。日常生活では物価高などで問題となっていますが、産業の視点でみると円安はインバウンドにとっては追い風となります。特に今はかなりの円安水準なので、外国人にとって日本はとてもリーズナブルな旅行先となっているのです。

ただし、この円安はリスクにもなるので注意が必要です。円相場はアメリカをはじめとした世界経済や地政学のリスク(石油や天然ガスなどを算出している国や地域での紛争発生など)によって、一気に変動します。実際、現在の円相場(2024年5月10日の記事執筆時)では、155円台ですが、コロナ禍前の2019年12月は105円台で取引を終了しています。そのため、インバウンドは一見すると回復・成長のフェーズに入っているように見えます。実際、数字が伸びているのでこの見解は間違ってはいませんが、そのベースは脆弱で不安定とも言えます。

しかし、これからはバカンスシーズン。世界が夏休みをはじめとしたバカンスに入り、これから数ヶ月はインバウンドが本格化していきます。注意は必要ですが、インバウンド需要は、しばらく回復・成長続きそうです。